(淡路島公園きのこ観察会報告 2004年7月11日)



 近いけれども、めったに行かない淡路島。
 淡路景観園芸学校や淡路島公園を楽しもう会の方々からのご依頼により県立淡路島公園で行われたきのこ観察会をお手伝いしてきました。
 橋を渡るのは初めて、「大きいなぁ。よく造ったもんだ。」と改めて感心しているうちに、すぐ現地着。文字通りあっという間でした。

 フィールドに出る前にキノコについてのお話を少々。一同キノコへの興味が高まったところで、さっそく外へ。
 お天気も良かったせいか、参加者は予想を上回る40数名とのことで2班に別れて園内を回りました。
 しか〜し、キノコがない!・・・あまりにもないっ!
 少々乾燥が続いて条件の悪い観察会でも、過去にこれほどキノコ探しで苦労したことはありません。
 それでも、昼食休憩のあと同定会場に戻る道でドクツルタケやコテングタケモドキなど、この季節おなじみのテングタケ属がやっと現れ、ほっとしたような次第です。
 観察種数は、予想の3分の1といったところでしたが、珍しいキノコの写真や図鑑も自由にご覧頂いたり、顕微鏡による胞子の観察も織り込みましたので、不思議なキノコの世界を楽しんでいただけたようです。
 また、同定が一段落したところでおいしいキノコ汁が振舞われたので、皆さん大喜び。
 講師を務めた名部代表が「これを機にキノコの魅力を他の人にも伝えてください。」という言葉で最後を締めくくり、盛りだくさんのイベントは終了しました。

 なお、今回の観察会はキノコの不作にも関わらず、終了後から「楽しかった」「キノコを見る目が変わった」など、直接・間接に感想がいくつも寄せられ、大変嬉しい結果となりました。

 個人的には、あちこちから、「先生、先生、」と呼びかけられ、ちょっと恥ずかしかった一日でした。

(きの子)