(秋のきのこと鍋の会 2004年11月3日)

 by Candycap


 恒例の会員参加率のもっとも高いと噂の人気イベント「秋のきのこと鍋の会」が、いつもの日程、いつもの場所で行われた。
 実は、11月3日は私たち夫婦の結婚記念日なので、入会以来どんなレストランでも味わえないご馳走で記念日を楽しんでいる。

 今年は、キノコ研究者なら一度はお世話になってる佐野書店の佐野さんら大物ゲストも参加し、なんと総勢60名ほどが参加したらしい。毎年新しい参加者も増え、新しい人との出会いも楽しい会である。
 私も、地域でお世話になっている若奥様たちの中から、キノコ観察が大好きだといってくれたゲスト家族2組を招待していた。
 10時からの観察会に参加してもらおうという計画だ。だが、10時になっても来ない・・・。とうとう、観察会は出発してしまった。
 しばらくしてやっと奥様たちが到着。仕方がないので、我が家のチビたちも一緒に反対回りのコースで私が案内することにした。今考えると、これが大事件の引き金だった。

 キノコの発生は少なかったが、すぐに見つかったのはホコリタケとオオキツネタケ。10月31日のきのこ教室に参加してくれたゲストのお子さんはツチグリを覚えていた。子どもは覚えが早い。しばらくいったところで総勢20名程の本隊とすれ違う。その後、ハタケシメジ、ヌメリイグチ、カキシメジ、カワムラフウセンタケ、フウセンタケsp多数、分かりません(_o_)多数などを観察する。

 そして、ついに事件は起こった(どこって?それは、ヒ・ミ・ツ)。
「ほら、あそこにもキノコが出てるよ」とそこに近づいたときだ。その先に、そいつは褐色の繊維状鱗片に覆われた傘を広げて鎮座していた。
 えっ!まさか!ウソでしょ!な、なんで、こんなとこに?目を見開いてしばらく固まってしまった後、私は全員を大声で呼んだ。「おーい、珍しいキノコ見つけたよー!こっちきてー!」
 ・・・そう、決して「○○見つけたよー」と言ってはいけないのだ。
「これ、何だと思う?」と、もったいぶってゲストに質問する。ゲストも、私のただならぬ雰囲気を察してか、「これって、もしかしてマ○タケですか?」。
 そう、それはまぎれもないお松様だった。
 初めての観察会でお松様に出会ってしまうなんて、なんてラッキーなゲストさんなのでしょう。自分がお松様に出会うまでの長かった日々を考えると・・・なんか悔しい!でも、本隊がこれを見逃したのかと思うと、なんか嬉しい!

 意気揚々と戻ると、もうみんなはキノコ汁をすすっていた。
 みんなにお松さま発見報告をした後、醤油味の鍋から試す。うーん、やっぱり旨い。とくにスープが絶品だ。色々なキノコが入っているので、それぞれの食感の違いも楽しい。
 いつものようにコウタケ、ショウゲンジ、ナメコなどを使った色々な惣菜類もテーブルに並べられている。少しずつ摘んで頂いた。
 全ての作品は鑑賞できなかったが、どれもこれも工夫があって美味しい。しばらくすると、N氏提供の朝どれマツタケ3本を使ったマツタケご飯が炊き上がり、辺りにかぐわしい香りが漂う。
 目をつむり、空を仰いで至福の表情を浮かべる参加者たち。S料理長が、あっという間に作ってしまったピリカラ炒めも絶品だった。

 私も今回は何を目玉に提供しようかと考えていたが、我家で定番となりつつあるコウタケパエリアを作ることにした。
 和風のイメージの強いコウタケが意外と洋風にも合うので、それとたまたま採れたチチタケを組み合わせたら面白そうと思ったからである。
 予想以上にコウタケの香りとチチタケの旨みが生きた一品ができ、みんなにも喜んでもらえたようで良かった。

 みんなで、わいわいやってると時間がたつのが早い。おなかもぱんぱんなのに、第3弾まで登場した鍋をやっぱり食べてしまった。
 こうして、盛況のうち全ての食べ物は、みんなの胃袋に見事に納まった。
 沢山の食材、ご馳走を提供してくださった皆さん、どうもご馳走様でした。来年の結婚記念日もよろしくね。(^^;

 エッ!あのお松様どうしたかって?
 ゲストにあげました。初めての観察会でゲットしたお松様は、さぞかし感動的美味だっただろうと思いますよ。



準備中です
他にも鍋が・・・
きのこだけじゃない
次はどなた?
同定も
何ができるの?
ん、これがご飯に
パエリアです
全員じゃないけど集合