(スライド学習会報告)

去る8月12日(日)11時より、上半期の活動の中で会員各自の撮影したキノコの写真・スライドによる学習会が行われました。

この日の進行は土屋さん。

午前の部では、山上氏によるスライド映写で、豊富な菌食体験から溢れるような菌食に関する情報提供とともにトンビマイタケ、キヌガサタケなどの映写が会場の関心をあおっていました。撮影にかけた情熱がひしひしと感じられる解説でした。

続いてキノコ用語の概説です。難解というより曖昧なキノコ用語がわかりやすく説明されました。時間が限られた中での解説で、あらためて機会を持ちたいと思いました。

次に中嶋よりデジタル写真による「妙なるキノコの幻灯会」として10数点ばかり上映。ハリガネマメザヤタケ(仮称)の報告や、ナガエノチャワンタケの胞子飛散の様子を解説。

さらに今回は顕微鏡写真が披露され、ぐっと専門家集団らしい雰囲気を盛り上げました。それでも非常に面白くわかりやすいスライドの数々で、また、切片の作り方など興味尽きない解説で、随分得した気分になりました。

昼食を挟んで、午後からは真打ち土屋氏、名部氏の登場です。

土屋氏は今回、この上半期に非常に熱心に取り組まれたデジタル写真をもって解説。変形菌を含む珍しくも美しい写真に会員も感心ひとしきり。

名部氏は、今回もテーマを持って多数を披露。今回はイグチということで、この難解なキノコに果敢にチャレンジされたこと事態敬意を表すべきことであります。また、最近観察した中で同定できず不明種となっているものを埋もれさせず、披露し、今後の研究につないだ点も今後のスライド学習会のあり方に対する1つの提案となりました。