兵庫きのこ研究会

修法ヶ原定点観察会(2004.4.18)

 
 4日前に雨が降ったが、その前後は初夏を思わせる天候が多く、フィールド内はカラカラでした。 3月に続き春の定番キノコであるキチャワンタケ、カバイロサカズキタケ等が発見出来なかったのは気候だけのせいでしょうか?
 特筆に値する個体も無く淋しい同定会となりましたが、「ミリア女史」がサンプル出品した大型のトガリアミガサタケ?が多種多様な形をしており会員の興味をそそっていました。「きの子女史」からは、研究中のクモノスアカゲヒナチャワンのサンプル提示がありました。 ルーペで覗く美しさと珍しさで多くの注目を集めるとともに、同種を発見したそのキノコ目に感嘆の声があがりました。


アシナガイタチタケ
アシナガイタチタケ縁シスチジア
アシナガイタチタケ(写真提供:イラチベ氏)
アシナガイタチタケ縁シスチジア
(写真提供:きの子女史)
アシナガイタチタケ子実層托実質と側シスチジア
フクロシトネタケ子嚢
アシナガイタチタケ子実層托実質と側シスチジア
(写真提供:きの子女史)
フクロシトネタケ子嚢
(写真提供:きの子女史)
クヌギタケsp
トガリアミガサタケ
クヌギタケsp
トガリアミガサタケ
クヌギタケ撮影中の研究会若手ホープ
ミリア女史が出品したトガリアミガサタケ

クヌギタケを撮影中の研究会若手ホープ
(写真提供:きの子女史)

ミリア女史が出品したトガリアミガサタケ

説明するなきのこ氏
同定風景

説明する「なきのこ氏」(写真提供:きの子女史)

同定風景



2004.4.18

2004年4月度 修法ヶ原定点観察会

 

観察会前後の天候
 最高気温24℃前後 最低気温14℃前後と、最高最低ともに平年より5℃前後高い気温が続いた。4日前のみ降雨。修法ヶ原内のコバノミツバツツジが満開をむかえていた。

天候:晴れ 参加者:24名 22種同定

 
和 名
科 名
備 考
1
ハマシメジ   キシメジ科 以前に同採取場所で発生した個体のコルチナを確認している為、同種とした
2
シイタケ   キシメジ科  
3
クヌギタケ
sp
キシメジ科 肉眼的特徴が明らかに違う個体が3種有ったが、検鏡結果がほぼ同じであった為ひとくくりでクヌギタケspとした
4
アシナガイタチタケ   ヒトヨタケ科  
5
ニガクリタケ   モエギタケ科  
6
ミイノモミウラモドキ   イッポンシメジ科  
7
カラムラサキハツ   ベニタケ科  
8
チャウロコタケ   ウロコタケ科  
9
ヒトクチタケ   サルノコシカケ科 幼菌
10
カワラタケ   サルノコシカケ科  
11
シロハカワラタケ   サルノコシカケ科  
12
エゴノキタケ   サルノコシカケ科  
13
チャカイガラタケ   サルノコシカケ科  
14
ミイロアミタケ   サルノコシカケ科  
15
ツガサルノコシカケ   サルノコシカケ科  
16
ネンドタケモドキ   タバコウロコタケ科  
17
ホコリタケ   ホコリタケ科  
18
ショウロ   ショウロ科  
19
アラゲキクラゲ   キクラゲ科  
20
フクロシトネタケ   ノボリリュウタケ科 同定会では肉眼的特徴からカニタケととしたが、後の検鏡結果で同種と訂正した
21
トガリアミガサタケ   アミガサタケ科 アミガサタケ類の同定は混乱している様だが、とりあえず同種とした
22
マメホコリ   ドロホコリ科  

SP:属まではほぼ絞り込めるものの種の同定が出来なかったもの
 ?:種の同定としてほぼ間違いないと思われるが確認し切れないもの
 仮:仮称
 会:会称

   観察会記録の印刷はこちら(エクセルで作成)  

   学名一覧表はこちら(エクセルで作成)

兵庫きのこ研究会(SSF-Hyogo)
SSF-Hyogo:Society for the Study of Fungus Hyogo
作成者:山上