兵庫きのこ研究会

修法ヶ原定点観察会(2005.7.17)

 
 朝礼時に会報第5号と北陸のきのこ図鑑が配られました。次に絶好のタイミングの観察会日和になった事が伝えられ、サンプル採集についての注意点などがアドバイスされた後、観察会が始まりました。
 さすがは7月の観察会とあってテングタケ系・イグチ系の大型菌がニョキニョキ、ベニタケ系も負けじと発生、カメラ党の会員は前進ままならない状態でした。同定時には怪しいイグチやみんなの嫌いな?アセタケ系に大いに悩まされました。一通りの説明が終わった後、きらら女史から会報第5号に記載のHydropus marginellusについて、長沢先生がハイチャヒダサカズキタケの和名を与えて報告されて いるが、正式発表はまだである旨の紹介がありました。 又、各方面へ送付した会報の、礼状の一部が同女史からお披露目されました。大先生や著名な方からの礼状に一同感動。
 ブータンに個人旅行をして来たあいちゃんからは、キノコの切手シートの寄贈が有り、注目を集めていました。 観察会終了間際には、ミリア女史がワンピースに革靴・日傘のコスチュ−ムで、はるばる京都から登場。寸暇を利用して来たとの事で滞在時間が約30分。数種のサンプルを土産にそそくさと職場へ戻って行きました。たった30分の為に神戸までやって来るミリア女史が凄いのか、彼女を引きつけるきのこ仲間が凄いのか・…。はたまたキノコ自体が凄いのか…。いずれにせよ、ミリア女史にもゆっくりと楽しんで頂く日が来る事を祈ります。

ウスキテングタケ
テングタケ
ウスキテングタケ(写真提供:KIMATA氏)
テングタケ(写真提供:Candycap氏) 
コタマゴテングタケ近縁種
ヤマドリタケsp
コタマゴテングタケ近縁種
ヤマドリタケsp 
ハイチャヒダサカズキタケ
アカヒダカラカサタケ
ハイチャヒダサカズキタケ(写真提供:きらら女史
アカヒダカラカサタケ(写真提供:Candycap氏
イッポンシメジsp
イッポンシメジsp 胞子
イッポンシメジsp
(写真提供:イラチベ氏
イッポンシメジsp 胞子
(写真提供:きらら女史
同定風景
同定会場全景
同定風景(写真提供:きらら女史)
同定会場全景
並んだきのこ
ブータンの切手
並んだきのこ
ブータンの切手


2005.7.17

2005年7月度 修法ヶ原定点観察会

 

観察会頃の天候
 7〜6日前 雨、5日前〜前日 晴れ。気温 7〜6日前 最高気温 平年より1〜2℃低め、最低気温ほぼ平年並、5日前〜前日 最高気温・最低気温 共に平年より1〜2℃高め。

天候:晴れ 参加者:29名 117種同定

  和 名 科 名 備 考
1 マツオウジ   ヒラタケ科  
2 トガリツキミタケ   ヌメリガサ科  
3 ヤグラタケ   キシメジ科  
4 カレバキツネタケ   キシメジ科  
5 ヒナノヒガサ   キシメジ科  
6 ヒメキシメジ   キシメジ科  
7 サクラタケ   キシメジ科  
8 ハイチャヒダサカズキタケ   キシメジ科  
9 ヒロヒダタケモドキ   キシメジ科  
10 ヒロヒダタケモドキ
?
キシメジ科  
11 ヒメカバイロタケ   キシメジ科  
12 ダイダイガサ   キシメジ科  
13 ウスキテングタケ   テングタケ科  
14 カバイロツルタケ   テングタケ科  
15 ガンタケ   テングタケ科  
16 クロタマゴテングタケ   テングタケ科  
17 コシロオニタケ   テングタケ科  
18 コタマゴテングタケの一品種
?
テングタケ科 傘表皮にやや緑色を帯びたが圧着片が有る
19 コテングタケモドキ   テングタケ科  
20 タマゴタケ   テングタケ科  
21 タマゴテングタケモドキ   テングタケ科  
22 ツルタケ   テングタケ科  
23 テングタケ   テングタケ科  
24 テングツルタケ   テングタケ科  
25 ドクツルタケ   テングタケ科  
26 ヒメコナカブリツルタケ   テングタケ科  
27 フクロツルタケ   テングタケ科  
28 ヘビキノコモドキ   テングタケ科  
29 テングタケ
sp
テングタケ科 キリンタケ節、幼菌
30 キアシベニヒダタケ   ウラベニガサ科  
31 キツネノハナガサ   ハラタケ科  
32 ウスキモリノカサ   ハラタケ科  
33 アカヒダカラカサタケ   ハラタケ科 同定はCandycap氏と井口潔氏
34 イタチタケ   ヒトヨタケ科  
35 ニガクリタケ   モエギタケ科  
36 ヒカゲシビレタケ   モエギタケ科  
37 アセタケ
sp
フウセンタケ科 調査中
38 アセタケ
sp
フウセンタケ科 調査中
39 アセタケ
sp
フウセンタケ科 調査中
40 イノキベ・テルリゲナ   フウセンタケ科  
41 キイロアセタケ   フウセンタケ科  
42 キイロオオフウセンタケ   フウセンタケ科  
43 アカイボカサタケ   イッポンシメジ科  
44 キイボカサタケ   イッポンシメジ科  
45 ナスコンイッポンシメジ   イッポンシメジ科  
46 イッポンシメジ
sp
イッポンシメジ科 調査中
47 ヒダハタケ   ヒダハタケ科  
48 オニイグチ   オニイグチ科  
49 コオニイグチ   オニイグチ科  
50 オオヤシャイグチ   オニイグチ科  
51 クリカワヤシャイグチ   オニイグチ科  
52 アヤメイグチ   オニイグチ科  
53 キクバナイグチ   オニイグチ科  
54 ミヤマベニイグチ   オニイグチ科  
55 アミタケ   イグチ科  
56 チチアワタケ   イグチ科  
57 キヒダタケ   イグチ科  
58 キッコウアワタケ
?
イグチ科  
59 キイロイグチ   イグチ科  
60 アメリカウラベニイロガワリ   イグチ科  
61 キアミアシイグチ   イグチ科  
62 コウジタケ   イグチ科  
63 サザナミイグチ   イグチ科  
64 ススケヤマドリタケ   イグチ科  
65 ニセアシベニイグチ   イグチ科  
66 ヤマドリタケモドキ   イグチ科  
67 ヤマドリタケ
sp
イグチ科 ススケヤマドリタケBolutus hiratsukae Nagasawaに似るが、顕微鏡的特徴が不一致
68 アシボソニガイグチ   イグチ科  
69 ウラグロニガイグチ   イグチ科  
70 キニガイグチ   イグチ科  
71 ニガイグチ
sp
イグチ科 外観はニガイグチモドキに酷似するが、胞子のサイズが大型(12)17-19(23)×4-5μm
72 ニガイグチモドキ   イグチ科  
73 ミドリニガイグチ   イグチ科  
74 アカヤマドリ   イグチ科  
75 アイタケ   ベニタケ科  
76 ウコンハツ   ベニタケ科  
77 キチャハツ   ベニタケ科  
78 クサハツ   ベニタケ科  
79 クシノハタケモドキ   ベニタケ科  
80 クロハツ   ベニタケ科  
81 ケショウハツ   ベニタケ科  
82 チギレハツタケ   ベニタケ科  
83 チシオハツ   ベニタケ科  
84 ツギハギハツ   ベニタケ科  
85 ニオイコベニタケ   ベニタケ科  
86 ニシキタケ   ベニタケ科  
87 ヤブレベニタケ   ベニタケ科  
88 アカハツ   ベニタケ科  
89 キチチタケ   ベニタケ科  
90 ケシロハツ   ベニタケ科  
91 チチタケ   ベニタケ科  
92 ニオイワチチタケ   ベニタケ科  
93 ベニタケ
sp
ベニタケ科 イロガワリキイロハツに似るが、変色性がない
94 アンズタケ   アンズタケ科  
95 ヒナアンズタケ   アンズタケ科  
96 ベニウスタケ   アンズタケ科  
97 アンズタケモドキ   アンズタケ科  
98 カレエダタケ
sp
カレエダタケ科  
99 カンゾウタケ   カンゾウタケ科  
100 ボタンイボタケ   イボタケ科  
101 コウモリタケ   ニンギョウタケモドキ科  
102 アシグロタケ   サルノコシカケ科  
103 アミヒラタケ
?
サルノコシカケ科  
104 ハチノスタケ   サルノコシカケ科  
105 ウチワタケ   サルノコシカケ科  
106 ツヤウチワタケ   サルノコシカケ科  
107 ヒトクチタケ   サルノコシカケ科  
108 オシロイタケ   サルノコシカケ科  
109 カイメンタケ
?
サルノコシカケ科  
110 ヒイロタケ   サルノコシカケ科  
111 カワラタケ   サルノコシカケ科  
112 ツガサルノコシカケ   サルノコシカケ科  
113 ツチグリ   ツチグリ科  
114 ヒメカタショウロ   ニセショウロ科  
115 ホコリタケ   ホコリタケ科  
116 サンコタケ   アカカゴタケ科  
117 ニセキンカクアカビョウタケ   キンカクキン科  

SP:属まではほぼ絞り込めるものの種の同定が出来なかったもの
 ?:種の同定としてほぼ間違いないと思われるが確認し切れないもの
 仮:仮称
 会:会称

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兵庫きのこ研究会(SSF-Hyogo)
SSF-Hyogo:Society for the Study of Fungus Hyogo
作成者:山上