兵庫きのこ研究会 |
修法ヶ原定点観察会(2008.5.18) |
今日の修法ヶ原は新緑萌え、風薫るまさに快適な五月晴、これできのこに恵まれれば。 4月下旬は雨が少なかったが、5月に入り1週間ほど前と5日前に少々まとまった雨があり、期待が持てるのではなかろうかとの思いで臨んだが、今日の仕切り役さんじょうさんの冒頭挨拶によれば、そうでもないようなお話。さんじょうさんからは訳あってカンゾウタケに特に期待を込められたこともあり(結果的にはご期待に副い得ず)、途中マツオウジを採取しながらカンゾウタケを求めてエルダー組4名大竜寺方面へ。発生場所は毎度おなじみだが、なかなか見つからない。ようやくシイの根元に小さいが、あの鮮やかな深い赤紅色のカンゾウタケ。この色はいつ見ても魅惑的だ。更に探してようやく2本目。1本目よりはほんの少し大ぶり…大ぶりなどと言えた代物ではないが…。復路で1本、計3個体の幼菌採取。カンゾウタケにはまだ早かったようだ。カンゾウタケに限らず、とにかくきのこが見つからない。 「先月はツバキキンカクチャワンタケを相当見ましたよ」とのことだったが、椿の落下花弁の回りを丁寧に探すもなかなか見つからず、ようやくY崎さんが1個体。 他にはアイタケではないが、似たようなベニタケ系2個体(同定時にカワリハツと知る)と、通年レギュラー組とでもいえるクロコブタケにツガサルノコシカケ。これが大竜寺組の総て。 他方面組はいかにと同定台を見るも、全く閑散としている。取り立てて解説を要するものもなく全部で20種。流石にこれでは総括するまでもないということで6月に期待を込めて13時半過ぎ解散。今回もきのこ観察にとっては自然が味方せず。 神戸まつりの日だったせいか、参加者も例月に比し少なめの17名。(文/五岳) |
きのこを撮る会員
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撮影しているのはマツオウジ |
ハチノスタケに興味を示すおとこ1 |
ハチノスタケに興味を示すおとこ2
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名前を調べてはいますが・・・。 |
あるのはこれだけ。同定会もすぐに終了
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2008年5月18日 |
修法ヶ原観察記録 |
天候:晴れ |
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和名 |
属名 |
科名 |
1 |
マツオウジ |
マツオウジ属 |
ヒラタケ科 |
2 |
キチャホウライタケ |
ヒメカバイロタケ属 |
キシメジ科 |
3 |
アクニオイタケ |
クヌギタケ属 |
キシメジ科 |
4 |
コタマゴテングタケ |
テングタケ属 |
テングタケ科 |
5 |
ウラベニガサ |
ウラベニガサ属 |
ウラベニガサ科 |
6 |
ミイノモミウラモドキ |
イッポンシメジ属 |
イッポンシメジ科 |
7 |
ヌメリイグチ |
ヌメリイグチ属 |
イグチ科 |
8 |
カワリハツ |
ベニタケ属 |
ベニタケ科 |
9 |
カンゾウタケ |
カンゾウタケ属 |
カンゾウタケ科 |
10 |
ヒトクチタケ |
ヒトクチタケ属 |
サルノコシカケ科 |
11 |
ハチノスタケ |
タマチョレイタケ属 |
サルノコシカケ科 |
12 |
ツガサルノコシカケ |
ツガサルノコシカケ属 |
サルノコシカケ科 |
13 |
ワヒダタケ |
ワヒダタケ属 |
タバコウロコタケ科 |
14 |
オオショウロ? |
ショウロ属 |
ショウロ科 |
15 |
ツバキキンカクチャワンタケ |
ニセキンカクキン属 |
キンカクキン科 |
16 |
クロコブタケ |
ヒポキシロン属 |
クロサイワイタケ科 |
17 |
ベルティア モリフォルミス? |
ベルティア属 |
ニキュア科 |
写真/さんじょう
作成 買うとく