兵庫きのこ研究会

修法ヶ原定点観察会(2009.5.24)

 

扇子のような巨大なカンゾウタケとともに

 

〜今回は定点観察会後に入会されたAべ女史のレポートです〜

 

3時間ほどでしたが、自然の中できのこを探しながらの山歩きはとても楽しかったです。いろんなきのこに出会え、少しだけ名前も覚えることができ、超巨大なカンゾウタケを新顔の私に下さり本当に嬉しかったです。

 

戴いたカンゾウタケを早速料理しました。カンゾウタケをステーキ状に切ってみると切り面が本当に霜降りのお肉のようでした。バターを引き塩コショウで焼いたところますますお肉に見えてき、びっくりしました。(ヨーロッパでは、ベジタリアンのステーキとか、貧乏人のステーキとか言われているんですね)熱々を食べると、そんなに酸味は気にならなかったです。さめると酸味をより感じました。

トマトと一緒に料理すると良いとも教えていただいたのでミネストローネにしてみたところ、ミネストローネは相性ばっちりで、とてもおいしく戴きました\ (^o^)

 

そんなこんなで、今後もすこしずつきのこを教えていただきたく思います。

みなさまよろしくお願いします。(Aべ女史)

 

 

同定台 手前にあるのはカンゾウタケ。

その大きさがよくわかります

 

 

 

 

 

誰かが解説中

ツガサルノコシカケの幼菌

 

 

オブジェに変化

 

 

 

 

2009524

修法ヶ原観察記録

天候:晴れのち雨
参加者:22
同定:38

 

和名

属名

科名

1

スエヒロタケ

スエヒロタケ属

ヒラタケ科

2

マツオウジ

マツオウジ属

ヒラタケ科

3

アマタケ

モリノカレバタケ属

キシメジ科

4

アクニオイタケ

クヌギタケ属

キシメジ科

5

シイタケ

シイタケ属

キシメジ科

6

ドウシンタケ

テングタケ属

テングタケ科

7

クロコタマゴテングタケ

テングタケ属

テングタケ科

8

ウラベニガサ

ウラベニガサ属

ウラベニガサ科

9

ヒトヨタケ

ヒトヨタケ属

ヒトヨタケ科

10

イタチタケ

ナヨタケ属

ヒトヨタケ科

11

トフンタケ?

シビレタケ属

モエギタケ科

12

ザラツキキトマヤタケ

アセタケ属

フウセンタケ科

13

カワムラフウセンタケ

フウセンタケ属

フウセンタケ科

14

ムラサキフウセンタケ

フウセンタケ属

フウセンタケ科

15

ウメウスフジフウセンタケ

フウセンタケ属

フウセンタケ科

16

フウセンタケ属の一種1

フウセンタケ属

フウセンタケ科

17

フウセンタケ属の一種2

フウセンタケ属

フウセンタケ科

18

チャツムタケ

チャツムタケ属

フウセンタケ科

19

クリゲノチャヒラタケ

チャヒラタケ属

チャヒラタケ科

20

ケモミウラモドキ

イッポンシメジ属

イッポンシメジ科

21

ハルシメジ

イッポンシメジ属

イッポンシメジ科

22

アミタケ

ヌメリイグチ属

イグチ科

23

チチアワタケ?

ヌメリイグチ属

イグチ科

24

コヨヘイジ

ベニタケ属

ベニタケ科

25

ドクベニタケ

ベニタケ属

ベニタケ科

26

ニセヒメチチタケ

チチタケ属

ベニタケ科

27

アカシミヒメチチタケ

チチタケ属

ベニタケ科

28

ウスタケ

ラッパタケ属

ラッパタケ科

29

カンゾウタケ

カンゾウタケ属

カンゾウタケ科

30

ヒトクチタケ

ヒトクチタケ属

サルノコシカケ科

31

アミスギタケ

タマチョレイタケ属

サルノコシカケ科

32

ツガサルノコシカケ

ツガサルノコシカケ属

サルノコシカケ科

33

オオオシロイタケ属の一種?

オオオシロイタケ属?

サルノコシカケ科

34

ホコリタケ

ホコリタケ属

ホコリタケ科

35

ショウロ属の一種

ショウロ属

ショウロ科

36

サンコタケ

サンコタケ属

スッポンタケ科

37

コガネニカワタケ

シロキクラゲ属

シロキクラゲ科

38

ウラスジチャワンタケ

ノボリリュウタケ属

ノボリリュウタケ科

 

 

 

 

6 ドウシンタケ Amanita esculenta Hongo                                      同定/幸徳
 修法ヶ原初記録。クロタマゴテングタケに似るが、傘に条線がある特徴から本種と同定。シイ・カシ・モミ林樹下に発生。兵庫県内でも報告は少なく発生はまれと思われる。

11 トンフタケ? Psilocybe coprophila (Bull.) P. Kumm.                            同定/幸徳
 細長い柄の形状、ヒダの色と厚さ、発芽孔を持つ胞子で12.5×7.5μm、アンプル形と言われる縁シスチジアの形状からトンフタケのように思われる。しかし、発生基質が不明、1個体のみの採取、傘に条線がないため確信が持てないことから上記のよう同定した。

12 ザラツキキトマヤタケ Inocybe dulcamara (Alb. & Schwein.) P. Kumm.
 
全体が黄土色で毛羽立ったようなアセタケ属のキノコ。石段の近くによく発生している。
 以前はInocybe terrigenaと同定していたキノコであるが、当会の大西氏より上記のように訂正された。

15 ウメウスフジフウセンタケ Cortinarius prunicola Miyauchi et His. Kobayashi           同定/幸徳
 修法ヶ原初記録。ウスフジフウセンタケに似ているキノコであるが、発生環境が違い、本種はその名のとおり、梅の樹下に発生する。ハルシメジの時期に発生することからハルシメジに寄生しているのではないかと言われている。

16 フウセンタケ属の一種 Cortinarius sp.                                   同定/幸徳
 コツバフウセンタケに似ているキノコであるが、胞子が本種は7.5μm、コツバフウセンタケは10μmと大きさが異なる。

20 ケモミウラモドキ Entoloma japonicum (Hongo) Hongo                           同定/幸徳
 修法ヶ原初記録。全体がネズミ色で毛羽立っているキノコ。イッポンシメジ属でありながら幼菌のときにはクモの巣状のツバが存在する。

24 コヨヘイジ Russula nauseosa f. japonica Hongo                            同定/幸徳
 傘の径が2cm程度と小型。傘の色とヒダが淡黄土色である点から本種と同定した。2007年6月にも記録がある。

27 アカシミヒメチチタケ Lactarius sp.                                         同定/幸徳
 北陸のきのこ図鑑 No.935。幼時、傘は帯オリーブ色であるが、成長すると帯赤褐色になり、所々に赤いシミを生じるのが特徴である。

33 オオオシロイタケ属の一種? Oligoporus sp.
 アカマツの倒木から発生していた。柔軟な皮質。おそらく褐色腐朽菌ではないかと思われる。

 

6 ドウシンタケ

 

 

11 トフンタケ?

 

11 トフンタケ?の断面

 

11 トフンタケ?の胞子

 

 

11 トフンタケ?の縁シスチジア

12 ザラツキキトマヤタケ

 

 

16 フウセンタケ属の一種1

16 フウセンタケ属の一種1の断面

 

16 フウセンタケ属の一種1の胞子

 

 

15 ウメウスフジフウセンタケ

 

 

15 ウメウスフジフウセンタケ

 

15 ウメウスフジフウセンタケの胞子

 

 

24 コヨヘイジ

27 アカシミヒメチチタケ

 

 

27 アカシミヒメチチタケ

 

33 オオシロイタケ属の一種?

 

 

38 ウラスジチャワンタケ

 

 

写真 さんじょう、買うとく

作成 買うとく