兵庫きのこ研究会
修法ヶ原定点観察会(2010.3.21)


 今年最初の観察会、雨は降らなかったものの寒風のお出迎えとなりました。
 新しく入会された方を含め19人の方が集まってくれました。
 心配のあったトガリアミガサタケも顔を出していて、初めて見るという女性会員達からは”かわいいー”という歓声があがっていました。
 今回は大龍寺方面を除いたいつものコースを調査しましたが、やっぱりこの時期は硬質菌が目立つのと伐採が始まってからシイタケが増え始めているような気がします。(文:きまた朗)

hitokutitakenotsuya
シイタケ!?とおもったらヒトクチタケの幼菌でした〜。

togariamigasamituketa
togariamigasatake
ありましたよ〜っ。 結構トガってるね〜。

shiitakemituketa
シイタケみーっけ!!

akunioitake
ipponshimejisp
アクニオイタケか? 一見、キアシウラベニタケだが・・・

akunioitake
ipponshimejisp
これはですね・・・ これがですね・・・
shindaihyoumozekkouchou
fusennnikakimashou
新代表も絶好調! 付箋に書きまひょ
baiburutoujou
chouroukakunotoujou
バイブル登場 そして長老格の登場
tamakikuragettepunyopunyo
howaitoboododekaisetsu
タマキクラゲってぷにょぷにょ ホワイトボードで解説

yarukijuubunnowakamonotachi
やる気充分の若者たち!!

2010年3月21日修法が原観察記録

 天候/晴 参加者/19名 同定/31種
No.和名属名(新体系/旧体系)科名(新体系/旧体系)
001シイタケシイタケ属ホウライタケ科/キシメジ科
002アクニオイタケクヌギタケ属クヌギタケ科/キシメジ科
003ニガクリタケニガクリタケ属モエギタケ科
004チャヒラタケの仲間チャヒラタケ属アセタケ科/チャヒラタケ科
005ミイノモミウラモドキイッポンシメジ属イッポンシメジ科
006イッポンシメジ属の一種イッポンシメジ属イッポンシメジ科
007カシタケベニタケ属ベニタケ科
008カラムラサキハツベニタケ属ベニタケ科
009チヂレタケチヂレタケ属?科/コウヤクタケ科
010チャウロコタケキウロコタケ属ウロコタケ科
011ニクウスバタケニカワオシロイタケ属マクカワタケ科/サルノコシカケ科
012カワラタケシロアミタケ属タマチョレイタケ科
013カイガラタケカイガラタケ属タマチョレイタケ科
014シロハカワラタケシハイタケ属タマチョレイタケ科
015チャカイガラタケチャミダレアミタケ属タマチョレイタケ科
016ヒトクチタケヒトクチタケ属タマチョレイタケ科
017ツガサルノコシカケツガサルノコシカケ属ツガサルノコシカケ科/サルノコシカケ科
018コフキサルノコシカケマンネンタケ属マンネンタケ科
019キイロニカワタケシロキクラゲ属シロキクラゲ科
020キクラゲキクラゲ属キクラゲ科
021シロキクラゲ sp.シロキクラゲ属シロキクラゲ科
022タマキクラゲヒメキクラゲ属キクラゲ科/ヒメキクラゲ科
023ヒメキクラゲヒメキクラゲ属キクラゲ科/ヒメキクラゲ科
024ツヅレシロツチダンゴツチダンゴ属ツチダンゴ科
025ツバキキンカクチャワンタケニセキンカクキン属キンカクキン科
026クロハナビラタケクロムラサキハナビラタケ属ビョウタケ科/ズキンタケ科
027ロクショウグサレキンの仲間ロクショウグサレキン属?科/ズキンタケ科
028カバイロサカズキタケノボリリュウタケ属ノボリリュウタケ科
029トガリアミガサタケアミガサタケ属アミガサタケ科
030クロコブタケクロコブタケ属/ヒポキシロン属クロサイワイタケ科
031コクロツブタケホシミノタマタケ属イグチ科
006イッポンシメジ属の一種 Entoloma sp.
 2006年3月と2006年4月にウラベニガサspとして、2009年3月にイッポンシメジ属の一種1として採取されたキノコと同一種。
 本種の特徴は春にアカマツの腐朽木上から発生し、柄が淡橙色で胞子が丸みを帯びていることである。
 ヒノキの腐朽木上から発生するというヒノキウラベニタケ(青木実. 日本きのこ図版 No. 1348)とは発生環境以外の特徴はほぼ一致する。
020シロキクラゲsp. Tremella sp.
 外皮、肉ともに茶色く、肉質がジュズタンシキンに似ていたため検鏡したがシロキクラゲの仲間と思われる。
胆子器が未成熟なためsp.どまり
024ツヅレシロツチダンゴ Elaphomyces mutabilis
ツチダンゴ属の中では、外殻が薄く、胞子が小型(15μm以下)。
胞子は青く、夏ごろ子のうが形成され、胞子の色合いは、コウボウフデとそっくり
031コクロツブタケ Octaviania tuberculata sensu S. Yoshimi & Y. Doi
 1989年に 国立科学博物館専報にて、吉見先生と土居先生が新産種報告したコクロツブタケと形態的に一致するが、今後、分類学的な検討を要する。

シイタケ

アクニオイタケ

ニガクリタケ

チャヒラタケの仲間

ミイノモミウラモドキ

ミイノモミウラモドキ

イッポンシメジ属の一種

カシタケ

カラムラサキハツ

チヂレタケ

ニクウスバタケ

カワラタケ

カワラタケ

カイガラタケ

シロハカワラタケ

チャカイガラタケ

ヒトクチタケ

ツガサルノコシカケ

コフキサルノコシカケ

キイロニカワタケ

キクラゲ

タマキクラゲ

ヒメキクラゲ

ツヅレシロツチダンゴ

ツヅレシロツチダンゴ

ツバキキンカクチャワンタケ

クロハナビラタケ

カバイロサカズキタケ

トガリアミガサタケ

クロコブタケ

コクロツブタケ

コクロツブタケ

コクロツブタケ



文:土屋
同定:奥田、幸徳、山上
写真:山上、土屋、中嶋
作成:中嶋